動画編集を始めて数か月、最初にぶつかる壁は何でしょうか?
始めは自作の動画が完成することが嬉しくてそれだけで満足していたけれど、だんだん欲が出て、「もっとプロっぽく動画を作りたい!」と思うようになってきたのではないでしょうか?
例えば、その動画をYouTubeにアップロードしていた場合、
・なかなか再生回数が伸びない
・見てくれるのに視聴時間がとても短い
など、動画の質の問題で起こる悩みもあるかもしれません。
時間をかけて、渾身の1本を作っているのだから、せっかくならより多くの人に見てもらい、動画を楽しんでほしいですよね?
今回は、「もっと見栄えのいい動画を作りたい!」といった悩みを持った皆様へ、初心者動画から脱却する方法を解説します。
すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ最後まで読んで、自身の動画に活かしてみてください。
すぐに使える動画編集テクニック(素材)
まず初めに、最も基礎的でかつすぐに実践できる「素材」から解説していきます。
1.素材の画角・カメラの台数を増やす
あなたの動画では、いくつの素材を使っていますか?
長回しで撮った1つの動画素材をカットして使っていませんか?
初心者さんは同じ画角の動画をひたすら流していることが多いです。
かっこいいなと思う動画を見てみてください。
1つの場面でも、様々な方向から動画を取って、その素材を組み合わせて作られていることがわかります。
同じ画角の動画は見ていて飽きてしまいやすいので、視聴者の離脱にも繋がります。
様々な画角の動画を短めに組み合わせてみると、一気にプロっぽくなるので、ぜひやってみてください。
また、どうしてもいろんな角度で撮ることができない場合やフリー素材を使っている場合でも、適切な画像を挟んだり、イラストを配置することで変化をつけることができます。
後ほど解説しますが、視聴者の目線に立って楽しませる意識を持つと、飽きない動画を作ることができますよ!
カメラの設置場所を変えて画面に変化をつけると、一気にプロっぽい動画になります。
2.アフレコの活用
次に、アフレコやナレーションの活用について解説します。
自作の動画編集でアフレコなんて必要あるの?と思われる方もいるかもしれませんが、音声はかなり重要なポイントです。
屋外での撮影はもちろん、自宅で撮影していてもエアコンの音や屋外の車の音などが、思っているより大きな音で拾われてしまいます。
実際に収録しているときは全く気にならなかった音も、撮影した動画素材を見てみると、かなりうるさくてメインの音が聞こえない、、、となってしまうこともあり、見ている視聴者さんも同じように不快な気持ちになってしまうでしょう。
そもそも風の音を拾わないような高機能のカメラやマイクを使ったり、後から編集で騒音を小さくすることも可能なのですが、高性能の機材は高額で手が届かなかったり、音を修正する機械技術はかなり難しいです。
少しでも聞きやすく、すぐに実践できる方法としてはアフレコが一番簡単でお手軽に試すことができるのでおすすめです。
また、あまりにも周りがうるさかったり、実際に顔が映っていないシーンでは、ナレーションで動画を進行することも効果的です。
カメラから声が遠くなってしまうとどんどん聞こえにくくなるので、どの音を聞かせたいのか意識して動画を作ってみると良いでしょう。
アフレコで音声だけ録り直すと、噛んでしまっても、吹き替えで最高のテイクに入れ替えられます。

すぐに使える動画編集テクニック(編集)
次は素材がそろっている前提で、動画編集作業中にできる実践テクニックを4つご紹介していきます。
1.緩急つけた素材カット
「ジャンプカット」という単語を聞いたことはありますか?
ジャンプカットとは、余計な間や不要な要素をカットして、テンポよく動画をつないでいく手法です。
長尺の動画を細かくカットして、必要な情報だけを見やすく編集することで、適切な時間で多くの情報を集約することができます。
動画をすでに撮影したことがある方ならわかると思うのですが、セリフを用意して話していても、どうしても不自然な間ができてしまったり、余計なつなぎができてしまうものです。そういった不要な部分を編集できれいにしていくことで、視聴者さんが飽きずにストレスなく見ることができるので、離脱を防ぎ、最後まで視聴してもらえる確率が高くなります。
ただ、ジャンプカットを多用しすぎると、今度は動画がスムーズではなくなってしまい、逆に見づらくなりますのでやりすぎは要注意です。
ジャンプカットで、視聴者を飽きさせない!
2.BGMの選び方
次に、BGMの選び方についてご紹介します。
音声のない動画だったり、作業を見せる時間が多い動画では、BGMが大きめのボリュームで使われていることが多いです。
動画において、BGMはその動画のイメージを作る重要な要素になっているので、的外れな音楽を使っていると、動画の良さが失われてしまい、また何度も使いまわしていると飽きられてしまう可能性が高いです。
適切な場面で最適なBGMを使いましょう。
ただし、音楽には著作権がありますので、勝手に使ってしまうと著作権侵害になってしまうことも。
そんな時は、フリーで使える商用利用OKの音楽素材サイトを利用しましょう。
また、以下の2つはかなり有名な海外の有料音楽素材サイトで、利用できる楽曲数も更に多く、法人の方におすすめです。
ぴったりなBGMを探すこともまた一苦労なのですが、動画のイメージがぐっと良くなるので、ぜひ利用を検討してみてください。
動画にあったBGMを利用する!
3.エフェクトを使う
次はエフェクトを使ってみましょう。
動画編集アプリには数多くのエフェクトがはじめから備わっています。
素材がバラバラでも動画の雰囲気を整えることができたり、雰囲気をレトロに変えたり、と動画表現の幅を広げることができます。
既存で用意されているものだけでも種類が本当に豊富ですが、最近では外部素材をインストールして拡張できるアプリも増えているので、お気に入りのエフェクトを揃えておくと編集時とても便利です。
ただこれも、入れすぎると色彩がおかしくなったり、動画素材本来の良さが失われてしまうので、真似したいなと思う良い動画をたくさん研究して、自分なりのエフェクトの使い方を勉強するとよいでしょう。
エフェクトは多様し過ぎない!
4.オリジナル素材(オープニング等)
最後に、オリジナル素材について解説します。
有名なYouTuberさんやおしゃれな動画配信をしている方だと、オリジナルのオープニングがあったり、アイコンに使用しているオリジナルのロゴをトランジションに使用しているのを見たことありませんか?
最近では簡単におしゃれなロゴを作ることができるアプリも増え、誰でもおしゃれでオリジナリティのあるロゴを持つことができます。
また、オープニング動画も、10秒程度で構わないので、一度作っておくと、長く使うことができ、また認知してもらえる確率が増えるのでよいとされています。
急に本題に入る動画はあまりないと思うのですが、そんな動画では動画素人なのかな?と思われてしまいかねません。
まずは、画像1枚でもいいので、オープニングやトランジションに使えるようなオリジナルの素材を作っておくと、一気に垢抜けられるのでおすすめです。
自分だけのロゴや自分のチャンネルだと印象づけるオープニングを持つことで、自分のチャンネルのブランディング力を上げることができます。

動画編集時の心得
最後に、慣れてくると忘れがちな動画編集の心得をまとめておきます。
1.第三者目線
動画の人気を左右するポイントとして、「第三者目線」で作られているかどうか、が挙げられます。
ここでいう第三者目線とは、視聴者目線のことです。
「自分よがりな発信したいこと」「自分の好きな色や音楽」「自分の環境に最適な音量」など、何かと自分基準になってしまうと、もしかしたら見てくれる方には不快なことがあるかもしれません。
自分の動画を見る人のことを考えて、その人に最適な情報・内容・編集方法で動画を作ることを忘れないようにしましょう。
家族間で共有するものなのか、会社のプレゼンで使用するものなのか、恋人にプレゼントするものなのか、など、誰に向けたものなのかによって、選ぶ素材やエフェクト、BGMは全然ちがいますよね?
不特定多数の人に向けたものであったとしても、この心得を忘れずに編集すれば、きっと人気のある動画を作ることができるでしょう。
2.起承転結(流れの確認)
次に、動画の流れ、起承転結を確認しましょう。
台本もなく突っ走って話していると、いつの間にか流れがおかしくなってしまうことはよくあります。
そんな動画素材であっても、編集の段階で前後をうまく入れ替えたり、テロップを入れることで話を分かりやすく整理することが可能です。
自分でも???となってしまうような動画の順序では、視聴者はもっと混乱します。
作った動画を何度も見直して、話の順序が起承転結に収まっているかどうか、確認してから動画を完成させましょう。
3.タイトルと結論の一致
最後に、タイトルと結論が一致しているか、確認しましょう。
意外と多いミスなのですが、話はじめの内容と結論が一致しておらず、求めていた答えが動画内で得られないことがあります。
視聴者さんは、動画のタイトルや導入部分を見て、自分が知りたいことがあって見ている場合も多いです。
それなのに動画の後半で求めていた答えが出てこないまま終了したら、それはいい動画とは評価されないですよね。
語り系の動画であれば、それもまたタレントの魅力ということもあるかもしれないですが、その場合でもタイトルや説明などで結論がないことを記載しておくとより親切です。

【動画編集初心者講座2】まとめ
いかがでしたか?
今日からでも取り入れられるような内容になっていると思いますので、ぜひ実践して脱初心者を目指しましょう!
どんな時も見てくれる相手がいることを忘れずに、動画編集がより楽しくレベルアップできる一助になれば嬉しいです。
コメント