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S&Dバレーボール教室さんの西宮中レッスンに密着取材して

西宮中バレーボール部の皆さんに出会って

 この企画は、夏休みという限られた期間の限られた時間にプロの指導を受けることによって、普通の中学生がどこまで成長できるものかを、教える側も教わる側もチャレンジするものでした。
一般公募の中から、東京都杉並区にある区立西宮中女子バレーボール部さんにご協力いただくことになりました。
私自体は、プロデューサーであり、カメラマンであり、ディレクターとして自ら編集する役割でした(中学生からは「カメラマンさん」と呼ばれていました)

 彼女たちに会う前は、「今どきの中学生は扱いにくいだろうな」という思いがありました。それは、自身が大学生の時にやっていた塾講師の経験から来ているものだったと思います。
しかしながら、西宮中の生徒さんたちは私のイメージとは異なり、バレーボール部に限らず、野球部もサッカー部もバスケット部もみんな礼儀正しく挨拶をしてくれて、こちらも日頃スポーツ指導をしている手前、「コンチワ」と威勢のいい返事を気持ち良く返させていただきました。

 第一話では、彼女たちの実力を知るために、引退した三年生に相手になってもらいゲームをしてもらいました。
技術的な差は歴然でしたが、それ以上に闘う姿勢(なんとかするぞ!!という気合)に欠けていました。
後で気づいたのですが、6人にいる2年生が全員揃うことは少なく、他の習いものや塾に通いながらの参加するのが部活の現状なので、仕方ないのかもしれません。
この点、クラブチームや私立の強豪校とはそもそも選手の中でのバレーボールの位置づけが違うと言えるでしょう。それでも西宮中の選手は回を重ねるごとにどんどん上手くなっていきました。
この驚くような成長は、通常練習の中でもS&D バレーボール教室で学んだことを取り入れたり、個々の選手が家でもコツコツと練習に取り組んでくれたからだ思います。
当初、「どこまで上手くなれるものか!」という視点で撮影をしていたのですが、次第に「部活ってどうあるべきだろう」という視点に変わっていきました。それは、西宮中の選手一人ひとりが、それぞれの事情を抱えながらも一生懸命にバレーボールに向き合う姿を撮影するうちに、「それぞれにとってのバレーボールって何なんだろう?」と考えさせられるようになったからかもしれません。

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中2

⇒S&Dバレーボール教室さんによる西宮中レッスン動画(力合わせる未来への夏)

スポーツの価値

 スポーツをすることは、身体能力を鍛えるだけでなく、向上心を養ったり、スポーツマンシップを育くむなど様々な効果が期待できます。
特にチームスポーツは、チームの一員として意思疎通や「一人はチームのために、チームは一人のために」に代表される責任感を身に着ける機会にも適しており、社会の縮図として子供たちの成長には大切な場でもあります。
社会人にとっても余暇としての役割だけでなく、ストレス発散、健康増進など健康長寿につながる大切な役割を担っています。
また、スポーツはチームがひとつになるだけでなく、チームが学校や地域を代表して一体感を創造することもあり、知らないもの同士がチームを応援することによって仲間になれる「絆」を生むという役割もあります。
かつてわが国では柔道や剣道などの武道にはそういった価値を見出してきた歴史はありますが、欧米諸国に比べるとスポーツはまだまだ「遊び」のひとつ程度の扱いしかされていないのが現状ではないでしょうか。
今回のシリーズでは、「スポーツから何が得られるのか?スポーツの価値とは?」にも僭越ながら視点をおいて制作させていただきました。

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中3

勝利を目指す意味とは

 どんなスポーツでも試合や大会がある以上、勝つことはひとつの目標です。勝つことを全く疎かにするのでは、技術の向上は期待できません。もちろん、負けたからと言ってそれまで続けてきた努力や過程が否定されるものでもありません。
しかしながら、勝つことを放棄することは、本人やチームの成長だけでなく、相手や応援してくれる人、そして献身的に指導してくれる監督やコーチからの信頼を失うことにつながると私は考えています。勝てなくてもいいから、最後まで食らいつく姿こそ、多くの名場面を生み、人々を感動させてきました。それはあくまでも「勝つんだ!」という強い思いがプレイするものも応援するものも動かしていて、その場を体験したものだけが得られる至福の瞬間がそこにあります。
いつまでも勝ち続けることは難しく、どんな強豪でもいつかは負ける瞬間が訪れます。その裏にはかならず勝者の歓喜が生まれます。勝利はどのレベルかに関係なく、スポーツをする上で非常に価値のあるものであることをこのシリーズの中でも感じていただけるのではないかと思います。(番外編を含めて、試合をするシーンは数話にわたって取り上げています)

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中4

⇒S&Dバレーボール教室さんによる西宮中レッスン動画(【2022年夏】西宮中学校バレーボール部との8日間)

指導者の役割(外部指導員の必要性)

 西宮中学バレーボール部には、バレーボール経験のある先生が3名いらっしゃいます。
特に、顧問の奥山先生は岡山県の春高バレーの常連校のバレー部出身で、中学生を指導するには十分な経験をお持ちです。しかしながら、インタビューすると意外にも

「S&D バレーボール教室の方々に練習メニューの豊富さ」
「選手への伝え方」

こういったところに非常に感銘されていました(後で分かったのですが、男子と女子ではカラダの作りが違うので、同じボールで同じルールであっても、使う技術や動きに違いがあるそうです)。
選手で高いレベルを経験している方でも指導のスキルは別次元であり、奥山先生自身そのことを良く理解されていて、練習会や講習会にはちょくちょく参加しているそうです。ここは非常に重要なポイントだと思います。
サッカーなどは指導者ライセンスの講習がありますが、資格講習だけでは指導者に必要なスキルを全て身に着けられるわけではありません。
さらにスポーツはどんどん進化していく傾向にあり、指導者は常に知識と新しいスキルを吸収していかなければ、十分な指導はできません。
もちろんスポーツ指導は技術面だけでなくメンタル面での指導も重要で、指導者は常に選手や保護者、対戦相手などからリスペクトされる存在でなければなりません。
本来、スポーツ指導者に求められる要件は多岐にわたっているのです。

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中5

 以前、アンダーアーマーで有名なドーム社の安田CEOにお会いする機会があり、こんな質問をされたかとがあります。
「アメリカのハイスクールではアメリカンフットボールのコーチはいくらもらっているか知ってますか?」
答えは
「日本円で約1,500万円ですよ。ケガをして選手生命を絶たれても指導者で生計をたてれる人はたくさんいるんです。」
 凄いなと感動しながらもやや半信半疑だったのでネットで知らべてみると、確かに近い記事がいくつか掲載されていました。
その背景には、スポーツの価値をより良く社会に還元するために、スポーツの指導者は競技者としてのスキルや実績だけでなく、地域でリスペクトされている人物だけがなれるといった社会通念があるようでした。多くを求められるからこそ、その報酬も高いということなんですね。

 そういったスポーツ指導を我が国の部活では教職員である先生方に頼ってきました。授業や生活指導など多くの業務を抱える先生方に欧米並みのスポーツ指導を求めるのはさすがに負荷が大きいのでしょう。
文部科学省は2017年部活動指導員を制度化し、2023年より休日の部活動を段階的に地域移行していきます。
この点についても奥山先生にインタビューをさせていただきました。詳しくは動画を見ていただきたいきのですが、

「外部指導員を受け入れることは大変ありがたい」
「もし、自分が経験のないスポーツの部活の担当になるとかなり負担」
「今は大好きなバレーボールの指導に携われて充実している」
「家族の了解は得ているが、家庭も大切」

ということでした。
ここで私が一番大切だと思ったのは、先生一人ひとりの気持ちを尊重すべきだということです。
部活の指導にどうかかわるかは、先生の生活における部活のポジショニング次第で決めさせてあげるべきだと思います。足りない部分は外部指導員の力を借りさせてあげればいいし、とことん部活に力を注ぎたい先生はやらせてあげればいいということです。
一方で、外部指導員を多く受け入れることでスポーツ選手のセカンドキャリアとしての指導の道を広げていくことも大切だと思います。
私見ですが、スポーツ選手が一生スポーツで生計をたてていけるほど、スポーツの裾野が広がっていくことを期待しています。

 後、奥山先生の言葉の中で印象的だったのが、部活では毎日いろいろなことにトライして、自分の成長や失敗を体験して、またトライすることができるというものでした。短期間に何度もトライ&エラーを体験でき、その失敗が許される場として、子供たちを人として成長させてくれるのが部活なのだという考え方は非常に部活だけでなくスポーツ全体に当てはまることかなと気づかさせられました。

S&Dバレーボール教室さんによる西宮中レッスン動画の見どころ

 最後になりましたが、S&Dバレーボール教室さんによる西宮中レッスン動画の見どころです。
第2話以降、足腰の基礎的な使い方からスパイク練習まで、多様なプログラムが紹介され、選手たちは実践していきます。
たらたらとするシーンはなく、短時間でキビキビとメニューをこなしていく様は一見の価値があります。
S&D バレーボール教室のお二人の話に良く耳を傾け、なかなかうまく行かないことにも必死に頑張る選手たちの姿は、「中学生に部活は必要」という思いを改めて確信させるものでした。
動画は協力してくれた西宮中の選手たちに気づきにして欲しいという思いもあり、ポイントを細かくテロップフォローしています。(エアコンで音声がうまく録れていない箇所はやたらテロップが多いのはご容赦ください)
また、多くの指導者にも参考にして欲しいと思い、上手くできている選手とうまくできてない選手を比較したり、選手たちのコメントも入れていますので尺が長くなってしまっていますが、できるだけ飽きないように編集しています。

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中6

 S&D バレーボール教室のお二人の指導に関しては、技術面の指導だけでなく、精神面での指導も盛り込まれています。
最終回は少しだけですが、初回からのシーンを振り返ってつないだ場面もあります。短期間で技術的に成長しただけでなく、顔つきも変わったこと、勝ちたいという思いも強くなってきたのも感じていただけると思います。

S&Dバレーボール教室「力合わせる未来への夏」西宮中7

 この動画がバレーボールを指導していらっしゃる方々、他のスポーツを含め育成世代の指導者の方々の指導の参考になれば幸いです。
 S&D バレーボール教室のミオコーチ、マコトコーチ、西宮中の奥山先生、我妻先生、高橋先生、そして選手の皆さんご協力ありがとうございました。
無料動画サイトGoody!TVでは、スポーツの裾野を広げていくためのメッセージをこれからも発信していきたいと思っています。
これからもご視聴よろしくお願いいたします。

⇒S&Dバレーボール教室さんによる西宮中レッスン動画(力合わせる未来への夏)

S&Dバレーボール教室の指導動画を見る

S&Dバレーボール教室のプロフィール

S&Dバレーボール教室は、「どの世代の選手にも夢を持って笑顔でバレーボールをしてほしい」という願いを込めて、2019年4月より出張バレー教室と無料動画の投稿を行っています。
体育大学卒・中高教諭1種免許保有・元V2リーグ所属・公認バレーボールコーチ資格保有者が、全国各地で直接バレーボールの指導を行います。
公式サイト:S&Dバレーボール教室
Twitter:S&Dバレーボール教室公式Twitter
Instagram:S&Dバレーボール教室公式Instagram
TikTok:S&Dバレーボール教室公式TikTok

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