最近、様々な場所でよく見かける「デジタルサイネージ」。
この記事では、デジタルサイネージの活用方法やメリット、仕組みなどについてご紹介いたします。
デジタルサイネージって何?
デジタルサイネージとは、屋外や店頭、交通機関などでディスプレイへ静止画や動画などを表示し、情報を発信するシステムです。広告媒体や情報伝達の手段として使われています。
情報伝達手段としては、主に交通機関やショッピングモールのインフォメーション等で活用されており、タッチパネル方式の案内板もデジタルサイネージの一種です。
デジタルサイネージはどんな仕組み?
続いて、デジタルサイネージの仕組みについてご紹介します。
従来のデジタルサイネージは、スタンドアロン型と呼ばれる「個々のディスプレイにそれぞれの配信データをUSBメモリやSDカード等で入力するタイプ」が主流でしたが、現在では、ネットワーク配信型が主流になっています。
遠隔で複数台のデジタルサイネージを管理できるネットワーク配信型
ネットワーク配信型のデジタルサイネージは、複数のディスプレイに表示される情報を、インターネット回線を利用して管理用PCで管理、配信することができます。
表示される情報を一括で管理することが可能で、専用サーバーを用意するケースと、クラウドサーバーを利用するケースがあります。
ネット広告のようにDSP/SSPで入札できるアドネットワーク型も登場!
ネットワーク配信型のデジタルサイネージの中には、インターネット広告のように、広告主はDSPプラットフォームを、メディア側はSSPプラットフォームを利用できるプログラマティックタイプのDOOHも登場してきています。
広告主は、DSP経由でエリアやデモグラフィックの他、配信メディアも指定できる場合が多く、屋外広告の取引や配信が自動化された自由度の高い広告を配信をすることが可能になっています。
用途はさまざま!デジタルサイネージの活用方法
次に、具体的にどんな場面でデジタルサイネージが活用されているのかをご紹介いたします。
主に以下4つの活用方法が挙げられます。
1.販促手段としての活用
2.情報案内としての活用
3.広告媒体としての活用
4.空間演出としての活用
販促手段としてのデジタルサイネージの活用
一つ目に挙げられるのが、販促手段としてのデジタルサイネージの活用です。
飲食店舗、スーパーやショッピングモールなどでデジタルサイネージをよく見るという人も多いのではないでしょうか。販促の為に、店舗の前に電子看板として、お勧めメニューやキャンペーン情報等の告知を掲示します。
情報案内としてのデジタルサイネージの活用
公共施設や駅、ショッピングモールなどで、インフォメーションとしてデジタルサイネージを活用しているケースも多いでしょう。道案内、列車情報など、リアルタイムに必要な情報を伝えることができます。
広告媒体としてのデジタルサイネージの活用
店内、電車やタクシーの中、お店の待合室などに広告媒体としてデジタルサイネージを設置するケースも増えています。
お店や会社、商品のCMを、放映場所のイメージにあったものにすることにより、PR効果も倍増します。
空間演出としてのデジタルサイネージの活用
公共施設やショッピングモールなどで、イメージ映像や風景などを映し出すことにより、空間演出を行うということもできます。
DOOHとしてデジタルサイネージを活用するメリットは?
さて、ここでは、特に広告媒体(デジタルOOH(DOOH)|デジタル屋外広告)として活用する場合のデジタルサイネージについて、深く掘り下げたいと思います。
デジタルサイネージをDOOHとして利用するメリットは、主に以下の3点が挙げられます。
1.訴求力の高い動画を相性の良い場所で流すことでPR効果が倍増する
2.印刷が不要のためコンテンツの差し替えが容易
3.消費活動のすぐ近くで動画を流せるため消費につながりやすい
それぞれ詳しくご紹介します。
訴求力の高い動画を相性の良い場所で流すことでPR効果が倍増する
デジタルサイネージは設置場所と相性の良い広告動画を流すと、PR効果を倍増させることができます。
なぜなら、デジタルサイネージは、静止画と比べると情報量の多い動画コンテンツを、消費者の行動に基づいて、より効果的な場所で流すことができるからです。
例えば、フィットネスジムを訪れた人たちに向けて、ダイエット商品のCMなどを流すといったように、コンバージョンしやすい広告を特定の場所で流すことが可能です。動画コンテンツと設置場所の相性が良い場合は、デジタルサイネージのPR効果は非常に大きいと言えるでしょう。
このようなターゲティング広告は、インターネット広告も得意としていますが、インターネットを見る時は「電車内等の移動時間」や「自宅で寛いでいる時間」等が多く、例えば、自宅で寛いでいる時よりも運動している時の方が喉が渇く為、それぞれの状況下で同じ飲料のCMを見た時では、大きく印象が違うでしょう。つまり、「今、何をしているか」が印象付けにはとても重要であり、「その場所」「その行動」とマッチした動画広告を流すことで、ネット広告以上のPR効果が期待できます。
印刷が不要のためコンテンツの差し替えが容易
デジタルサイネージは、コンテンツの差し替えが容易になるという点も、メリットと言えます。
当然ながら、デジタルサイネージは、印刷が不要のため、印刷会社へ印刷物を発注したり、印刷物を設置する手間が掛かりません。コンテンツの内容が変わった場合、印刷物であれば、再度印刷をして設置しなおすという手間が発生しますが、デジタルサイネージの場合は、データを差し替えるだけで済むため、コンテンツの差し替えが簡単に行えます。
消費活動のすぐ近くで動画を流せるため消費につながりやすい
消費活動のすぐ近くで動画を流せるという点も、デジタルサイネージを活用するメリットです。
なぜなら、消費活動の近くで流される動画は、視聴した後、そのまま消費行動に繋がりやすいからです。
例えば、買い物中に化粧品のCMをデジタルサイネージで見た場合、そのまま店舗で購入するというケースが想定されます。一方、テレビCMの場合は、自宅で視聴した後、購入までに時間が空いてしまいますので、購入の熱が冷めてしまう可能性があるでしょう。
ですから、消費に近い場所で動画を流せる点は、デジタルサイネージの大きなメリットだと言えます。
さいごに
ここまで、デジタルサイネージのメリットや仕組みについてご紹介してきました。
従来の屋外広告と比べると、広告効果が高いと感じた方も多いのではないでしょうか。
特に動画コンテンツを、タイムリーに配信できる点は、これからの販促活動では大きな武器になると想定されます。
今回の記事で紹介した活用方法も含め、ぜひ導入をご検討ください。
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